なぜ「あと3分」で急にやる気が出る? ADHDの子を動かすドーパミンの正体

加藤俊徳

タイムリミットぎりぎりに、急にやる気を出し始める…そんなADHDの子どもの姿に「なぜ?」と疑問を持ったことはありませんか?その背景には、実は脳内の神経伝達物質「ドーパミン」が関係しているといいます。

ADHD脳の特性を理解するうえで欠かせないドーパミンの働きと、やる気や集中力を引き出すための4つのポイントについて、小児科医・脳内科医の加藤俊徳先生の著書『すごいADHD脳─天才的な能力を200%引き出す方法─』から紹介します。

※本稿は、加藤俊徳 (著)『すごいADHD脳─天才的な能力を200%引き出す方法─』(ワニブックス)より一部抜粋、編集したものです。

ADHD脳の鍵は「ドーパミン」を上げること

ADHD脳と接するうえで鍵になるのは、脳内物質である「ドーパミン」です。

実は、ADHD脳がさまざまな特性を引き起こすのは、「ドーパミンが下がりやすい」という脳の特性を持っているからなのです。

ドーパミンとは、快楽、意欲、学習、運動の調整に関わる脳内の神経伝達物質で、ADHD脳はこのドーパミンが不足しやすい傾向にあります。

そしてドーパミンが不足することで集中力が切れる、やる気がなくなる、動きが鈍くなるといった症状が出やすいのです。

ADHD脳は1日の中で何度も気分が上下しますが、これはドーパミン量が頻繁に増減するために起こることでもあるのです。

ADHD脳と接するうえで鍵になるのは、脳内物質である「ドーパミン」です。

実は、ADHD脳がさまざまな特性を引き起こすのは、「ドーパミンが下がりやすい」という脳の特性を持っているからなのです。

ドーパミンとは、快楽、意欲、学習、運動の調整に関わる脳内の神経伝達物質で、ADHD脳はこのドーパミンが不足しやすい傾向にあります。

そしてドーパミンが不足することで集中力が切れる、やる気がなくなる、動きが鈍くなるといった症状が出やすいのです。

ADHD脳は1日の中で何度も気分が上下しますが、これはドーパミン量が頻繁に増減するために起こることでもあるのです。

ADHD脳であることを理解されないうちは、「扱いにくい」「困ったやつ」「気難しい」「乱暴者」といったレッテルを貼られるばかり。ADHDだと診断されても「多動」「衝動」「不注意」と貼られる名前が変わるだけで、適切な対応にはつながらないことも多いのです。

ADHD脳の困った言動が出たときには、まずは「脳が疲れはじめている」「今ドーパミンが不足しているんだ」と理解してあげましょう。そして意識的にドーパミンを増やす行動を促せたら、ADHD脳の行動は困りごとになる前に対処できます。

ドーパミンを正しく増やす一番の方法は「動機づけ」をすることです。「これをしなければならない」とADHD脳が強烈に感じるような刺激を与えることで、ドーパミンをコントロールするのです。

次の4つのポイントを参考に、ADHD脳の動機づけをしましょう。

①緊急性のあること
「あと3分で締め切り」「20時から半額」など緊急性を感じると、それまで動かなかったADHD脳が驚くほど迅速に行動します。

②新しいこと
ADHD脳は好奇心が強いので、新しいことは強い動機づけになり、飛びついて行動し始めるでしょう。

③挑戦的なこと
ADHD脳は挑戦することが好きなので、現時点よりも少し難しい課題を出されると過集中になるほど夢中で取り組みます。

④好きなこと
ADHD脳は基本的に好きなことしかできない人たちです。興味のあることはそれ自体が強い動機となり、驚くべき行動力を発揮します。