夜空に「銀河鉄道」が現れる!?光の列をつくるスターリンク衛星の正体

藤井大地


この記事の画像(4枚)
夜空を見上げていたら、等間隔に並んだ光の列がスーッと空を横切っていく….。まるで『銀河鉄道の夜』や『銀河鉄道999』のような光景ですが、これは空想の世界ではありません。正体は、通信のために宇宙を飛び交う人工衛星。子どもに教えたい、夜空に現れる「銀河鉄道」のような光景の秘密を紹介します。

※本記事は藤井大地著『天体のひみつがぜんぶわかる! すごすぎる夜空の図鑑』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。

銀河鉄道のように見える人工衛星がある

『銀河鉄道の夜』や『銀河鉄道999』のような光景が、本当の空で見られることがあります。アメリカのスペースX社が運用するスターリンク衛星です。

つい最近まで、地上と宇宙を結ぶ通信衛星は、静止軌道に打ち上げられる大型衛星が主流でした。

しかし、距離が遠いため通信の遅延が発生しやすく、地上側のアンテナも大型化せざるを得ないという弱点がありました。

こうした課題を打ち破ったのがスペースX社によるロケットの再利用です。

地球に近い低軌道へ大量の衛星を安く送りこむことが可能になり、遅延のない高速通信を実現する、スターリンク衛星が生まれました。

スターリンク衛星は、ロケットから一度に数十機が放出されます。打ち上げ直後の数日間は、夜空を等間隔で横切る光の列「スターリンクトレイン」に出会えます。

今後はより大型のスターリンク衛星や、長さが70mもあるAI衛星が打ち上げ予定で、より壮大な光景が見られるかもしれません。





藤井大地著『天体のひみつがぜんぶわかる! すごすぎる夜空の図鑑』(KADOKAWA)

「自分の誕生日の星座は誕生日に見えない?」
「”流れ星”、実は流れているのは星ではない」
「流星がならすふしぎな音って?」
「2万6000年のバトンバス 北極星は交代制」etc..

子どもから大人まで思わず「えっ」と驚くネタが満載。
毎晩つい夜空を見上げたくなる、一番身近で一番ふしぎな世界のお話がつまった1冊です。