「友達がみんな受験するから…」にどう答える?我が子に中学受験が必要か見極める方法
「周りが受験するからやらせないと可哀想かも」「体力やメンタルが持つか心配」…周囲の環境と我が子の成長スピードのギャップに不安を感じていませんか?通学時間や経済面、適性を見極めたうえで最終的な進路を決めるのは、ほかでもない親の役割です。
無理に背伸びをさせるのではなく、子ども一人ひとりの成熟度に合わせた選択をするための心構えと、受験の有無に関わらず大切にしたい家庭での会話術をお伝えします。
塾生の半数が難関校に合格する話題の進学塾「エルカミノ」。15年間講師を務めた著者の実体験をもとに、我が子にとっての最適な進路の見極め方をご紹介します。
※本稿は、大前真由美 (著)『中学受験塾 エルカミノがわかる本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。
中学受験をするかどうかの判断
中学受験をするかしないかは、最終的には親が決めることになります。通学時間や経済的な問題などは、12歳の子どもには判断が難しいからです。
かつては親が中学受験を子どもに持ちかけるケースが多かったのですが、最近は子どもから「中学受験をしたい」と言ってくることが増えています。よくあるのは、「仲良しグループの友だちがみんな中学受験をするから、私もしたい」というものです。体力面や精神面で心配があり、中学受験は考えていなかった場合、親としては悩むことになるでしょう。
このような場合に大切なのは、毅然とした態度をとることです。子どもの成長に合わせて中学受験をするほうがよいと思えるなら、スタートしましょう。一方で、無理に中学受験をする必要はないと考えるなら、その理由を子どもにきちんと説明しましょう。「うちだけ受験しないのはかわいそう」などと思う必要はありません。必要以上に背伸びをさせず、子どもに合った道を選んであげることも、親の大切な役割です。
親だからこそ我が子のことが見えにくいという面もあります。しかし、体力面については親が一番把握しているはずです。精神面で幼さが気になるなら、日常生活でたくさん会話をしましょう。親が結論を一方的に与えるのではなく、子ども自身に考えてもらう会話を心がけます。
エルカミノでは、「よく考えることのできる子どもを育てる」ことを大切にしています。「考える」ことは誰もが当たり前にしていると思いがちですが、実は日常生活は考えなくても平気で進んでいきます。だからこそ、意識して「考える」機会をつくることが大切です。
中学受験をするかどうかに関わらず、日常生活の中で我が子に考える習慣をつけることはできます。「よく考える子に育てるために、親として何ができるか」。これを考え続けることが、我が子の幸せにつながる一番の道であると、取材を通してしみじみ感じました。
大前真由美 (著)『中学受験塾 エルカミノがわかる本』ディスカヴァー・トゥエンティワン
首都圏に14教室を構え、塾生の半数が御三家をはじめとする難関中学に合格するという、驚異的な実績を誇る塾、エルカミノ。
本書は、そのエルカミノで約15年間講師を務めた著者が、塾の内側から見た教育の実態を初めて明かした一冊です。
