「別にいいけど」中学受験に反応の薄い小3息子…父親が半年かけて見た「行ってみたい」への変化

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「小学3、4年生が受験を『自分ごと』として捉えられないのは、意欲不足ではなく発達段階として自然なことだ」と語ります。
「別にいいけど」としか答えない息子に戸惑っていた父親が、志望校を実際に見に行くという体験を通じて、半年かけて見た変化を追います。(写真はすべてイメージです)
「別にいいけど」という反応の薄さ
「中学受験、そろそろ塾を考えようか」。小学3年生のミナト(仮名)の父親、健一さん(仮名)がそう切り出したとき、ミナトは「別にいいけど」とテレビから目を離しませんでした。
乗り気でも、嫌がっているわけでもない。この反応の薄さに、健一さんは戸惑いを覚えました。妻とも「本当にこの子はやる気があるのだろうか」と何度も話し合いましたが、答えは出ないままでした。夕食の席で受験の話題を出すたびに、ミナトの箸が止まり、視線が泳ぐ。その様子を見るたびに、健一さんの中では「無理強いしているのではないか」という自責の念と、「このままでは受験そのものが成立しないのではないか」という焦りが、交互に頭をもたげていたといいます。
ギャップは発達段階として自然なもの
親が受験を意識し始める時期と、子ども自身が「自分ごと」として受験を捉え始める時期には、多くの場合ずれが生じます。小学3、4年生の段階では、抽象的な「将来のため」という理由づけを自分の行動の動機にすることは、発達段階として難しいことが知られています。目の前の遊びや友人関係のほうが、子どもにとってはるかに具体的で切実な関心事だからです。
発達心理学の知見に照らせば、






























