「協力し合う相手なのに…」パパ育休ですれ違いも? “感謝だけじゃない”夫婦のリアル

nobico編集部
2026.05.29 11:16 2026.05.29 11:50

夫婦喧嘩

いまや男性の育休取得は当たり前に語られる時代。
しかし、「実際に育休を取れるのか?」 「それによって育児や夫婦関係はどう変わるのか?」といったリアルな部分は、まだ見えにくいのではないでしょうか。

今回は、共働きで子育てをしているママ・パパたちに、出産当時のことを振り返ってもらいました。

パパの育休、取った?取れなかった?

パパと目をあわせる赤ちゃん

■パパが1ヶ月の育休を取得
第二子誕生のタイミングで、1ヶ月の育休を取得したパパGさん。「長男の世話に加え、家事をこなしていたためへとへと状態。1ヶ月がこんなに早いと思った経験はなかった」と振り返ります。
Gさんは職場で責任ある立場にいたこともあり、比較的業務をコントロールしやすかったそう。休んだことによる仕事の上の混乱はさほどなかったようです。

■職場の理解もあり、スムーズに取得
同じく第二子で、パパが1ヶ月の育休を取得したというママNさんは「赤ちゃんのお世話、上の子のケア、自分の体力回復ができたので、 取ってもらってよかったです」と振り返ります。パパの職場の理解もあり、スムーズに取得できたそうです。

■育休を取れる雰囲気でなかった
ママAさんの夫の職場は、「男性が育休を取れる雰囲気でなかった」そう。「姉と同時期に出産したのですが、姉の夫は数週間育休を取っており、羨ましかったです」とのことでした。男性が育休を取得できるかどうかは、職場次第で大きく変わるようです。

■パパが育休を取るという発想が全くない時代
「第一子が生まれたのが今から11年前なので、男性が育休を取るという発想が全くない時代でした」と振り返るのは、ママMさん。男性の育休取得については、時代背景も大きく影響しているようです。

パパが育休をとれるかは「職場次第」?

生後9ヵ月の赤ちゃん

■職場や仕事の状況から育休を断念
パパDさんは、職場の雰囲気や仕事の状況からして、育休を取るという選択肢は現実的ではなかった様子。「男性が短期間だけ取得しても、復帰後に元のルーティンに戻すのが大変そう」と、率直な思いも語ってくれました。

■「昇進に響くかも」と育休に後ろ向きなパパ
「今後の昇進に響くかも……と渋られ、夫は結局育休を取りませんでした」と振り返るママYさん。「1人での初育児が心細く、私は夫に育休を取ってもらいたかったのですが」と不満がぬぐい切れない様子でした。スムーズに仕事に復帰できるかどうかは、男性にとって大きな悩みの種のようです。

■上司や同僚の理解が得られず
パパEさんは、「育休を取ろうとしたが取れなかった」とのこと。Eさんの会社は制度そのものは整っていましたが、上司や同僚の理解が得られなかったそうです。
「育休取得をどう感じるかは人それぞれ。全員の理解を得ることは難しいと思う。上司の理解を得られないと、取得することは難しい」と、男性の育休のリアルな壁に直面していました。

■育休をとったものの、上司は苦い顔
パパKさんは、「職場の理解は全くなかったが、2カ月育休を取った」のだそう。
「当時の上司はあからさまに苦い顔をしていましたが、社内制度として育休対象に性別が明記されていなかったことから、総務の後押しで取得することができました」「育休を取ったことへの社外からの評判はよく、クライアントや看護師の方々から『いい会社ですね』と褒められ、内心モヤモヤしました」と話します。

パパの育休、振り返ってみてどうだった?

新生児の赤ちゃんと助産師

■パパがいてくれて、とても助かった
「正直、本当に助かりました」と話すのは、ママSさん。
「産後は自分で思うように動けなかったので、もしこの時期に夫がいなかったらと思うとゾッとします」と振り返ってくれました。

■パパとのすれ違いでストレスも
ママEさんの夫は、第一子誕生の際、長期の育休を取ったそう。
「とても助かったのですが」と前置きした上で、「私自身初めての出産でメンタルが安定しない中、考えや悩みをうまく夫に伝えられず、勝手にストレスを溜めてしまいました」と当時の様子を振り返りました。余裕のなさから、「感謝よりも、心配や出来ていなことに目がいってしまっていたと思います」とのこと。

■協力し合うはずが、ライバル同士に…
パパが協力的で育児にとても熱心だったと語るTさんは、「家の中に母親が2人いるかのような環境となり、協力し合うはずの相手なのに、ライバル同士のようになってしまった」という想定外の悩みを抱えたそうです。

■育休をとるタイミングの難しさ
パパOさんは、ママの職場復帰を優先し、夫婦で順番に育休を取ったそう。生後4~6ヶ月の3ヶ月間、自分ひとりで赤ちゃんの面倒を見る“ワンオペ育児”を経験しました。「今振り返ると0~3ヶ月がいちばん育児が大変だったので、この期間も一緒に休めばよかったと感じました」と当時を振り返っていました。

これからパパになる人へ 先輩たちからひと言

出産準備 夫婦

・1人目は分からないことだらけなので、是非これから出産する方の旦那様には育休を取得して欲しいです!!(ママAさん)

・育休をとってから、「料理の作り方はネットで調べりゃすぐ出てくる」ことを学び、料理を作ることへのハードルが下がりました。結果、5年経った今も家事に役立っています。(パパKさん)

・男性の育休は赤ちゃんのお世話というより、妻のフォローがメインになるのだと思います。妻が授乳や赤ちゃんのお世話に専念し、ちゃんと休息もできるように、家事をこなすことができる男性は育休を取る意味があると思います。(ママHさん)

・育休を取らなくても、毎日早く帰宅し、夜は家事・育児をすることができれば、(赤ちゃんのうちは)パパとしての役割を果たせるのではないかと思います。(ママKさん)

・育休の期間の長さよりも、大事なのはその後の関わり方だと思います。たとえば、育休明けに朝から夜遅くまで仕事で家にいないのではなく、子どもが2歳くらいになるまでの、夕方から寝かしつけまでのもっとも大変な時間帯に一緒にいてくれると、とても助かるし、頼もしいのでは、と思います。(ママEさん)

・最初の一週間は、退院手続きと健診、役所や会社へ出す書類整理だけで手いっぱいでした。 このほかに、お七夜の準備や知人・親族からいただいた御祝の御礼、お宮参りの予約など、調整事項が目白押しです。パパが主体的にやることで、家族が増えた実感が得られると思います。(パパHさん)

・育休前に知人から「孤独を感じるから、何かあれば雑談の連絡を」と言われた意味が、とてもよくわかりました。  会社にいれば当たり前にあった「社会的な役割」が消えるのが、これほど落ち着かないものだとは、思いもよりませんでした。 軽微なルーチン作業でいいので、育休中も社員とやり取りできる環境をもったほうがよいように感じます。(パパJさん)

・上の子の保育園や習い事の送迎で、第二子以降は産まれてすぐの時期から連れ回す機会が多くなります。特に第二子以降は、パパも育休を取得したほうがいいと強く思います。(ちなみに我が家は3人いますが、夫は今まで一度も育休を取得していません)(ママMさん)

・子どもの世話はもちろん、妻が穏やかに過ごせるように配慮し、言語化できない不安にパートナーとして寄り添うことに時間をかけられると、結果として良い子育てにつながるのではないかと思います。(ママTさん)

育休を「取る・取らない」より大切なこと

育休制度が整ってきたとはいえ、「取れるかどうか」はまだまだ職場の風土や周囲の理解に左右されがち。
けれど、先輩ママ・パパたちの声からは「制度を使うかどうか」だけでなく、「その後どう関わるか」がとても大切だということが伝わってきました。

育休は、家族としての新しいスタートをつくるきっかけ。
迷っている人も、制度に疑問を感じている人も、一度立ち止まって、自分なりの関わり方を考えてみてはどうでしょうか。

 

 

 

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