不登校につながる3つの学校ストレスとは?子どもが抱える「学校が楽しくない」の正体

子どもが学校で抱えるストレスには、大きく分けて3つの原因があります。ストレスは「学校が楽しくない」という気持ちを育て、やがて不登校のきっかけになることも。
「学校が楽しい!」と子どもが笑顔で言える毎日を取り戻すために、今日から家庭でできるコミュニケーションの技術とは?
20年間の教師経験を持つ教育系YouTuber「キャリー先生」の著書よりご紹介します。
本稿は、キャリー・A・フロー幸島守(著)『子どものストレスと不安が軽くなる言語化 「べつに」を「あのね」に変える親のひと言』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。
「見えない“SOS“」には3つの原因がある
子どもが、学校生活でストレスを感じる事柄は3つあります。
もう、ほとんどこれらがすべてと言ってもいいでしょう。
・友だち関係が上手くいっていない。
・勉強がわからなくなってきた。
・先生とのコミュニケーションがとれない。
どれかがあると、子どもは「楽しくないな」と感じます。でもその段階では、「不安」とは無縁です。「悩み」ですらありません。でも「楽しくない」が、1日、1日と続いていけばストレスとなり、解消されなければ、不安となって知らず知らずのうちに子どもの中にため込まれていくのです。
そうして「楽しくない」は意欲を削ります。ストレスはイライラに変わります。やがて「学校に行きたくない」と思うようになり、「不登校の芽」となるのです。
まず、子どもの「楽しくないな」という変化に気づくことが大切です。
そう言われても、「でも、どうすれば気づけるの?」と思いますよね。当然の疑問です。子どもがいきなり「ママ、助けて!」とは言いません。
でも、家庭が「安心・安全マイホーム」なら、小さな変化に気づけます。「楽しくない」の反対は「楽しい」です。実は、小学校には楽しいことが毎日たくさん起きています! 本当です! たとえば、こんなことを子どもが報告したことがあるでしょう。
「今日の給食すごくおいしかったよ!」
「先生に頼まれて、お片付けしたんだ。先生をお手伝いしたんだ」
「○○ちゃん、すごいんだよ。こんなことしたんだって」
「先生がへんなこと言うから、みんな笑いが止まらなくなっちゃてね」
どれも「勉強」とはまったく関係がありませんね。何かを学んだ、自分が何かできるようになった、良い結果を出した……そうした話題ではないことばかりです。親からすれば「勉強しに行かせているのに」と思うかもしれません。でも、僕は、こうした日々の経験こそが、「学校に毎日通う意義」だと思います。「今日、楽しいことがあったんだよ」「学校で楽しい経験をしたんだよ」「学校って楽しい場所なんだよ」……。

子どもは、何か楽しいことが1つあれば、学校に通うことができます。
そして、その1つがあれば、先ほどの3つのストレスを感じる事柄があったとしても、プラスマイナスゼロ、いえ、たいしてストレスに感じることなく、プラスばっかりで、毎日、学校で過ごせるのです。
ですから子どもの「楽しい」は必ず聞いてあげてください。そして100%肯定してあげてください。
「おいしかったんだ。よかったね」「すごいね。そんなことがあったんだね」
そしてこう続けてください。
「で、どうなったの?」「もっと聞かせて」「また、聞かせてね」
学校の「楽しさ」に続きがあり、家庭で広がることを知れば、ママやパパも学校のことに、そして自分に興味を持っているのだと子どもは感じます。すると子どもは、学校の体験は自分ひとりのものではない、この「楽しい」を毎日もち帰るために、学校に行く、過ごす、家に帰る自分の姿をイメージできます。
注意していただきたいのは、「そんなことより、宿題はないの?」「学校でちゃんと勉強しているの?」「あなたももっと頑張りなさい!」と言って、子どもの「楽しい」を打ち消す言葉はNGです。そういう言葉が出てしまった時は、親の心に「余白」がなくなっているからだと、気づくきっかけにしましょう。
キャリー・A・フロー幸島守(著)『子どものストレスと不安が軽くなる言語化 「べつに」を「あのね」に変える親のひと言』(KADOKAWA)
20年間【不登校児ゼロ】のレジェンド教師が教える!!
子どもの心を育てる“安心・安全マイホーム”
子どもたちの「心」は、我慢や根性によって鍛えられるものではありません。
安心できる関係性と、「大丈夫」と思える自己肯定感の積み重ねによって育まれます。
その土台となるのが、日々、家庭で交わされる親の何気ない“ひと言”です。
本書では、親の言葉が子どもの心にどのような影響を与えるのかをわかりやすく解説するとともに、子どもの気持ちを支える具体的な声かけや会話の工夫を豊富に紹介していきます。
著者のキャリー・A・フロー氏は、20年にわたり公立小学校で教鞭を執ってきた教育現場のプロフェッショナルであり、二児の父でもあります。学校で見てきた子どもたちのリアルな悩みをもとに、教師と保護者それぞれの視点から、子どもに寄り添う関わり方を丁寧に解説していきます。






























