親を悩ませる「子どもとYouTubeの付き合い方」 こども家庭庁のアドバイスとは?

藤平公平
2026.06.11 23:18 2026.06.12 17:30

笑顔でタブレットをみる親子

家事に忙しい時や、外出先での時間つぶしなど、子育てにおいて便利なツールになっているYouTube。しかし、幼い子どもへの影響を心配する声も少なくありません。保育士の“わたこ先生”にアドバイスをもらいつつ、子どものYouTube視聴における注意点や、保護者ができる工夫について見ていきましょう。

子どものYouTube視聴の現状と保護者の工夫

低年齢向けアニメや乗り物の動画など、子どもの興味を引くコンテンツが豊富なYouTube。その利便性の高さの一方で、子どものYouTubeの視聴がもたらす影響について気がかりな点も多いのではないでしょうか。実際ネット上では、「YouTubeは中毒性が高いから見せないようにしてます「目が悪くなりそうで見せてない」といった懸念の声も。確かに、映像の刺激が強く、次々と関連動画が自動で再生される仕組みは、大人でも長時間視聴してしまうことがあるため心配になるのも当然です。

そのため、YouTubeを全面的に禁止していない家庭でも、子どもが視聴する際には様々な工夫を凝らしているようです。たとえば、「子どもに何がみたいか聞いてから、大人が動画を選んで見せている」「一緒に選んで変な動画は見せないようにしている」といったアイデア。単にスマホやタブレットを渡すのではなく、親が吟味して安全な動画だけを見せるようにしている家庭もあるようです。

わたこ先生「家事などで手が離せない時に、YouTubeは非常に有効なお助けアイテムになることは間違いありません。家庭内だけでなく、例えば電車など公共交通機関での移動中に子どもにスマホを渡して動画を見せ、大人しくさせておくというのは今やよく見かける光景です。保護者のなかにも、『YouTubeは子育ての必需品』と感じている人も多いのではないでしょうか。

YouTube上にも、子ども向けテレビ番組の公式動画など様々な子ども向けコンテンツが存在します。動画を上手にチョイスし、視聴時間をコントロールすれば、むしろ子どもにとって良い刺激になる可能性も。無理してYouTubeを避けるよりも、上手く付き合う方法を考えた方が子育ては楽になるかもしれません。」

こども家庭庁がアドバイス! 乳幼児のスマホ・ネット利用

タブレットに熱中する子ども

デジタル社会の広がりを受けて、「ネット・スマホのある時代での子育て」について情報を発信しているのが、こども家庭庁。特に乳幼児を育てる保護者に向けて、スマホやネットの安全な使わせ方についてアドバイスしています。

たとえば、保護者のスマホやタブレットを利用させる際には、事前にフィルタリングや安全設定をしておくことを推奨。これにより、子どもが誤って不適切なコンテンツに触れてしまう「うっかりアクセス」を防ぐことができます。

また、13歳以下を対象としていない通常のYouTubeに対し、こども家庭庁は子ども向けに特化された動画アプリ「YouTube Kids」の利用を推奨しています。YouTube Kidsであれば、見せたくない番組をフィルタリングできる機能があり、テレビでの視聴も可能。通常のYouTubeよりも安全性が高く、保護者も安心して利用しやすいと言えます。

わたこ先生「YouTube Kidsは、子育て家庭にはかなり心強い味方になってくれるはず。動画コンテンツは『未就学児向け』『小学校低学年向け』『小学校高学年向け』の3種類の対象年齢でフィルタリングすることができ、中学入学前くらいまではぜひ使っておきたいアプリです。

先に紹介された機能以外にも、子どもの試聴履歴を確認できたり視聴時間もタイマーで管理できたりと、便利な機能が多く備わっています。YouTubeとの付き合い方に悩む方は、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。」

生活習慣の基盤づくりには「ペアレンタルコントロール」が鍵

食事をする家族

さらに、こども家庭庁は「ペアレンタルコントロール」の重要性も指摘しています。保護者が利用環境を調整することを指すペアレンタルコントロール。特に乳幼児期は生活習慣の基盤を創る大切な時期でもあるので、保護者のサポートが不可欠です。時間管理ツールを駆使して長時間利用を防いだり、自動再生をオフに設定したりするなど、安全な利用環境づくりが重要です。

わたこ先生「最近では、インターネットにつなげるテレビでYouTubeを見れることも多いので、家庭内であればテレビでのYouTube試聴もおすすめです。画面も大きく、リモコンを取り上げてしまえば子どもが操作してしまうこともないため、視聴時間や動画内容のコントロールがしやすくなるかと思います。

また、ツールやアプリでの制限をするだけでなく、子どもとしっかり話し合うことも大切です。子どもがルールを守れるような年齢になったら、子どもと一緒に動画視聴のルール作りをするのも良いでしょう。」

子どもにとって楽しく、時に育児の助けにもなるYouTube。デジタルとの付き合い方を子どもと一緒に考えていく姿勢が、これからの子育てには求められているのかもしれません。

わたこ先生

わたこ先生

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青森県在住の保育士・ベビーシッター。訪問保育のレポや、年齢・発達段階に合わせた保育製作、子どもの興味や感心が広がる遊びのアイデアをSNSで発信している。