子どもの「話しかけないで!」は成長の証だった  コウモリの親子に学ぶ思春期のちょうどいい距離感(思春期の子との接し方は、やさしい動物たちが教えてくれる 第10回)

岡幸子,一般社団法人Raise
2026.07.27 15:37 2026.07.27 19:00

悩み落ち込む女子中学生・高校生のイメージ

三者面談へ向かう道すがら、わが子から「話しかけないでよ!」と言われてしまった親御さん。これが世に聞く反抗期か?!と思う反面、それでもなかなか気持ちの整理がつかないのが親としての本音でしょう。

やるせない気持ちの矛先をどう収めていけばよいのでしょうか。長年、都立高校で教員を務め『けなげに生きぬくいきもの図鑑』の著者、生き物に学ぶナビゲーターの岡幸子先生に聞きました。

(聞き手・構成/一般社団法人Raise・宮本さおり)※写真はすべてイメージです
「思春期の子との接し方は、やさしい動物たちが教えてくれる」第10回

「声」でつながるコウモリの親子

闇夜に飛ぶコウモリ

洞窟の中で何万匹もの仲間と暮らすコウモリ。少し怖いイメージもあるコウモリですが、集団生活の中で様々なことを学び大人になっていきます。実はコウモリには、洞窟の中に「保育園」のような場所があります。

コウモリは繁殖期になると、メスと幼獣だけが集まる特別な集団(コロニー)を作ります。洞窟や木のうろ(樹洞)など、温度が安定し外敵から守られる環境が選ばれることが多いです。母親は餌を捕りに出かける間、赤ちゃんをこのコロニーに残していきます。そして虫捕りから戻ってくると、何万匹の群れの中から我が子をちゃんと見つけ出します。

この時、手掛かりとなるのが声です。母親の呼びかけに赤ちゃんコウモリは特有の音声(ディレクティブ・コール)で

岡幸子

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「思春期子育てコーチ」『けなげに生きぬくいきもの図鑑』(実教出版)著者。元高校生物教師。36年間で9,000人以上の生徒と保護者に関わってきた。NHK教育テレビ「高校講座生物」の講師を25年間務め、教科書も執筆。現在は、子育てコーチとして不登校・親子関係の悩みなどに寄りそう活動を続けるほか、生き物に学ぶ講演活動をしている。お茶の水女子大学理学部生物学科卒業。