遊ばせて大丈夫?親が悩む「ロブロックス」に子どもを守る新機能が登場

nobico編集部

子どもたちの間で爆発的な人気を誇るオンラインゲームプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」。世界で1億5,000万人以上が利用する巨大サービスですが、親にとっては悩みの種になることも少なくありません。

ネット上では「ゲームで暴言を吐くようになってしまった」「知らない人と簡単につながってしまうのが怖い」といった親御さんの声も聞かれ、トラブルを懸念して利用を禁止する家庭もあるのが現状です。

「わが子にやらせても大丈夫?」と頭を悩ませる保護者も多い中、ロブロックスは26年6月17日、新たな年齢別アカウント「Roblox Kids」および「Roblox Select」を日本を含む世界中で一斉に提供開始しました。

そもそもロブロックスとは?

ロブロックスは、ユーザー自身がゲームを作ったり、世界中のユーザーが作った無数のゲームで遊んだりできる、自由度の高さが魅力のオンラインゲームプラットフォーム。

日本でも小・中学生を中心に爆発的な人気を集めています。

単にゲームで遊ぶだけでなく、プログラミングの基礎を学びながら自分でゲームを開発し、世界に向けて発信できる点が、ロブロックスの大きな魅力です。

子どもの自由な発想やクリエイティビティを伸ばせるだけでなく、他のユーザーとの体験を通じて、コミュニケーション力や協調性を育むことも期待されています。こうした点から、教育的な価値にも注目が集まっています。

禁止する親も…一体何が危険?

しかし、その「何でもできる」自由さゆえに、リスクも潜んでいます。

これまでたびたび

「子どもが不適切な表現を含むゲームに迷い込んでしまう」
「チャット機能を通じて見知らぬ大人や悪意あるユーザーと接触してしまう」
「チャット内で乱暴な言葉遣い(暴言)を覚えてしまう」

といったトラブルやリスクが指摘されてきました。

さらに、親の目が届かないところでのゲーム内課金や、外部のSNSへの誘導といった二次被害への警戒感も高まっています。

子ども自身のデジタルリテラシーが、自由すぎるオンライン環境に追いついていないことに対し、多くの専門家や保護者が懸念を示していたのも事実です。

年齢別に適した遊び方ができる新サービスが上陸

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そんな中、ロブロックスが新しく導入したのが、16歳未満の子どもの成長に合わせて自動で進化する「年齢別アカウント」です。

26年5月に海外の4カ国でテスト導入されたばかりですが、26年6月17日より、日本を含む世界中で一斉にスタートしました。

このアカウントには高度な年齢確認システムが導入されており、子どもの年齢や発達段階に合わせて、遊び方が自動的に切り替わる仕組みになっています。

■「Roblox Kids」(5〜8歳)
もっとも厳しい保護設定が適用されるアカウントです。
遊べるのは、審査を通過した「最小限(Minimal)」または「軽度(Mild)」の内容に限られた子ども向けゲームのみ。チャット機能も初期設定でオフになっており、知らない人とやりとりするリスクを抑えます。

■「Roblox Select」(9〜15歳)
年齢に合わせて遊べる範囲が広がり、「中程度(Moderate)」までの内容のゲームにアクセスできるようになります。
チャット機能は年齢や地域に応じて制限されており、16歳未満の利用者を守る仕組みが維持されています。

■安全性を支える3つのチェック体制
両アカウントには共通して、
・開発者の本人確認(ID認証)
・AIによるリアルタイムの内容チェック
・強化されたコンテンツ審査
という3段階の評価基準が設けられています。

そのため、センシティブなテーマを扱うゲームや、自由に交流できる空間、自由に絵を描ける機能などは、初期設定では表示されない仕組みになっています。

■成長に合わせて自動でステップアップ
アカウントは年齢に応じて自動で切り替わります。
9歳になると「Roblox Kids」から「Roblox Select」へ、16歳になると通常アカウントへ移行し、できることが段階的に広がっていきます。

■保護者も見守れる管理機能
保護者のアカウントと連携することで、
・どんなゲームで遊んでいるか
・誰とつながっているか
をリアルタイムで確認できます。

さらに、
・遊べるコンテンツの制限
・チャット設定
・スクリーンタイムの管理
・課金の上限設定
なども細かくコントロール可能です。

26年6月後半からは、16歳未満のSNSリンクの共有や閲覧を完全に禁止するほか、今年後半には国際的な年齢制限の基準(IARC)へ移行するなど、さらなる安全対策も予定されています。

「危ないから禁止」ではなく、親子で学ぶきっかけに

今回のアップデートについて、ロブロックスのグローバル保護者評議会日本代表である角田 拓志氏は、次のようにコメントしています。

「日本においてロブロックスは子どもたちに広く認知されている一方、大人の理解がまだ十分に追いついていないのが現状です。

例えば、新設される『Roblox Kids』の青い画面は、少し離れた場所からでも『安全なモードで動いている』と親が直感的に確認できる画期的な機能ですが、保護者自身がその仕様を正しく理解していなければ意味を成しません。

デジタル環境で育つ子どもたちのトラブルやリスクへの対策は、現代の親世代にとって避けては通れない必須科目です。

強固な保護措置を備えたロブロックスを単なるゲームとして遠ざけるのではなく、親子で未来の『デジタルセーフティリテラシー』を共に育む優れた教材として、前向きに活用していく方法を皆さまと模索していきたいと考えています。」

「危ないから禁止する」のではなく、新しい安全機能を賢く使いながら、親子でルールを話し合う。
今回の新サービスの登場は、子どもたちの創造性を安全に伸ばすための、大きな安心材料となりそうです。