答えがわかっているのに手を挙げない小3娘…母親が気づいた「手を挙げられない子」の頭の中

熱海康太
2026.06.27 19:44 2026.06.27 20:00

小学校の授業風景のイメージ

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「手を挙げない子どもの問題は積極性ではなく、間違えることへの恐怖にある」と語ります。

授業参観で答えがわかっているのに一度も手を挙げなかった小3の娘に、母親が「コハルはどう思ったの?」と聞いた夜、娘が初めて本音を話し始めました。(写真はすべてイメージです)

答えがわかっているのに手が上がらない

小学3年生のコハル(仮名)は、家ではよく話す子です。学校であったこと、友達のこと、好きなアニメのことなど。だから母親の沙織さん(仮名)は、授業参観で見たコハルの様子が信じられませんでした。先生が「わかる人は手を挙げてください」と言うたびに、コハルは手を膝の上に置いたまま、ほとんど動きませんでした。

答えがわかっているように見える場面でも、手は上がりません。隣の子が手を挙げて答えたとき、コハルは「そうだよね」というような顔をしました。わかっていたのです。それでも手は上がりませんでした。

その夜、沙織さんはコハルに「今日の授業、何やってたの?」と聞きました。コハルは「国語。登場人物の気持ちを考えるやつ」と答えました。「難しかった?」「別に、難しくはない」。「じゃあ、コハルはどう思ったの、登場人物の気持ち」。コハルはすらすらと答えました。それは授業で正解として挙げられた内容と、ほぼ同じものでした。

手を挙げるという行為の重さ

手を挙げるという行為は、知識があれば自動的にできることではありません。そこには

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。