学校で誰とも話さなかったと打ち明けてきた小4娘…元教員が教える「親の受け止め方」

熱海康太
2026.07.10 08:49 2026.07.10 12:00

小学生の女の子を見つめる母親

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもが『誰とも話さなかった』と打ち明けられる関係は、それ自体が健全な親子関係の証だ」と語ります。

「今日、誰とも話さなかった」と夕食後にさりげなく打ち明けてきた小4の娘に、母親が大げさに反応しなかったことで、二人の間に「正直に言っていい」という空気が生まれました。(写真はすべてイメージです)

「今日、誰とも話さなかった」

小学4年生のナナ(仮名)が「今日、学校で誰とも話さなかった」と言ったのは、夕食の後のことでした。母親の千鶴さん(仮名)は食器を洗っていて、ナナがその横に来て言いました。「今日さ、学校で誰とも話さなかった」。千鶴さんは手を止めました。「え、ほんとに?」。

「うん、授業中も発表しなかったし、休み時間も一人でいたし、給食もあんまり話さなかったし」。千鶴さんの頭の中でいくつかの反応が浮かびました。「それは大丈夫なの?」「誰かと仲良くしてほしい」「先生に相談したほうがいいかな」。

しかし同時に、ナナがそれを「打ち明けた」という事実も気になっていました。辛いなら、もしかしたら早く言っていたかもしれない。この夕食後というタイミング、この淡々とした話し方で言ったのはどういうことか。

「それ、どんな気持ちだった?」と千鶴さんは聞きました。ナナは

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。