新幹線で泣いたり騒いだりする子に「親御さん大変だな」…父になった令和ロマン・松井ケムリさんの変化【後編】

nobico編集部
2026.08.12 10:21 2026.08.12 11:50

松井ケムリさん(撮影:片平奈々子/PHP研究所)

「M-1グランプリ」連覇を成し遂げ、2026年には初の絵本『ちがうちがう』(集英社)を発売した令和ロマン・松井ケムリさん。2024年に結婚し、2025年に誕生した第一子の息子さんは現在1歳になりました。

後編では、父親になったことで訪れた自分自身の変化、そして子育てを通じて見えてきた社会への思いについてお話しいただきました。(取材・文/nobico編集部・太田智一)

泣いたり騒いだりする子に、嫌な気持ちが「全くない」

――お子さんが生まれて、よそのお子さんの見え方は変わりましたか?

松井ケムリ(以下ケムリ):本当に変わりました。ベタなところで言ったら、飛行機の中とか、新幹線の中とかで泣いたり騒いだりしていても、気にならないということはないですけど、嫌な気持ちは全くありません。可愛いとか、親御さん大変だなとか思いますね。もともと嫌な気はしていなかったですけど、もう一切しないですね。

子どもが生まれて「健康が趣味」になった

――ご自身の変化はありましたか? 体を気遣うようになったとか。

ケムリ:思いますね。最近、健康が好きなんですよ。コンビの有料ラジオで、今まではお笑いに関する深い話をしていたんですけど、最近は健康情報をお届けするラジオにしまして。座りっぱなしは良くないから、ラジオも立ちでやってるんですよ(笑)。ダイエットもしてますし、すっごい健康になりたいです。

――それはいつ頃から始まったんですか?

ケムリ:多分、子どもが生まれたからです。マジで。子どもが生まれたことによって、将来を長いスパンで見るようになったというか。人生の先が具体的に考えられるようになったことで、健康の重要性に気づいたんだと思います。もう健康って趣味ですよね、最近(笑)。

――お子さんが二十歳のとき、ご自身が何歳か想像しますか?

ケムリ:想像はしますね。でも、意外と大丈夫だなって。うちの子どもが二十歳のとき、僕は52、3歳なんですけど、今の50代って全然若くないですか? だからそこは楽観的に考えています。人生長いなと思いながら。自分の人生もこれから楽しそうだなって思ってます。

「関東出身でよかった」実家サポートのありがたさ

――ご実家のサポートはありますか?

ケムリ:本当に両方ともありますよ。妻は大阪出身で、月に4、5日は子どもと大阪に帰ったりしています。その間、妻もリフレッシュになっているみたいで。東京の僕の両親も可愛がってくれて、場所も近いので預けやすいです。ただ、妻からしたら義理の両親ってやっぱり頼りづらい部分もあると思うので、そこはいろいろ気を使いながらですけど、本当に両親には助かってます。

正直、関東の出身でよかったと思っていて。地方から出てきた人同士の夫婦だと、頼る人がいなくて育児の難易度が全然上がると思うんですよ。

ベビーシッターが「直前じゃ捕まらない」

――社会がもっとこうなったらいいな、と思うことはありますか?

ケムリ:僕の仕事柄、どうしても育児に参加できない瞬間があって。妻にも用事があるので、そういうとき、普通にベビーシッターが捕まらないんですよ。直前じゃ予約が取れない。行政は金銭面ではすごく支援してくれるんです。でも、そもそも捕まらないから、計画的に利用しないといけない。そこにもっといいシステムはないものかなとは思いますね。

――ほかにあれば教えてください。

ケムリ:夢みたいな話なんですけど、子どもに見せても絶対悪影響じゃないよって言い切れる動画がほしいですね。うちは子ども用のアカウントを作って、キッズ向けの番組を見せたりしていますけど、そもそもYouTubeを見せること自体の是非も、答えを知りたいし。メディアに出る人間として、質の悪いものは見せたくない。そこは気を付けるようにしてますね。

「幸せになれる才能がある子」になってほしい

松井ケムリさん自著『ちがうちがう』の出版イベントの風景(写真提供:集英社)

――お子さんには、どう育ってほしいですか?

ケムリ:幸せになれる才能がある子になってほしいですね。それは好きなことに熱中する力かもしれないし、人と仲良くする力かもしれないし、わからないですけど。だから勉強がどうとかは、正直全然思わないですね。

――最後に、乳幼児育児を頑張っているパパさんママさんへメッセージをお願いします。

ケムリ:頑張ってください(笑)。……というのも、僕もまだ地続きのところにいるので。でも、うちもだんだん卒乳の時期が近づいてきて、凍らせてあった母乳をどうしよう、みたいなことがあったり。使わなくなったものって、いっぱいあるんですよね。ベビーラックとか、スワドルとか、ベビーベッドとか。一個一個が思い出なんで。その辺は思い出だと思ってやってください。やっぱり結局、尊いですよ。(了)

nobico(のびこ)編集部

nobico(のびこ)編集部

  • X
  • Instagram

PHP研究所が運営する育児・教育情報メディア「nobico(のびこ)」編集部。比べない、悩まない「のびのび子育て」をテーマに、子育て・教育に関する情報をわかりやすく整理し、読者に寄り添う記事づくりを行っています。

ちがうちがうの画像1

松井ケムリ(著)『ちがうちがう』(集英社)

M-1グランプリ連覇などでお馴染みの令和ロマンの松井ケムリ。
2025年6月に第一子が誕生したパパ芸人が自ら描き下ろした絵本です。