ダラダラ過ごす子と自分から動き出す子の違い 元教員が教える「やる気の差」の正体

熱海康太
2026.08.30 09:41 2026.09.07 19:00

夏休みの宿題をする小学生男子2人

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「自分から動き出す力は、生まれ持った気質ではなく、後天的に育てていけるものだ」と語ります。

この夏、ダラダラ過ごしていたわが子が気になった方へ。同じ家庭で育つ兄弟の違いから見えてきたものとは。(写真はすべてイメージです)

同じきょうだいなのに、朝の過ごし方がまるで違う

母親の悠子さん(仮名)には、小学6年生のみなと(仮名)と、小学3年生のつばさ(仮名)という2人の息子がいます。

夏休みのある朝、みなとは起きてすぐに「今日は午前中に自由研究進める」と言って机に向かいましたが、つばさは朝ごはんを終えても、リビングでゴロゴロしたまま何もしようとしません。

悠子さんは思わず「お兄ちゃんを見習いなさい」と口にしそうになり、慌てて飲み込みました。以前、比較する言葉が子どもを傷つけることを、経験から学んでいたからです。

それでも心の中では、「同じきょうだいなのに、どうしてこんなに違うんだろう」という疑問が消えませんでした。同じ家庭で、同じように育ててきたつもりでも、2人の朝の過ごし方は、まるで違う性格の子どもを見ているかのようでした。

「やる気の差」に見えるものの正体

自分から動き出す子と、なかなか動き出せない子の違いは、生まれ持った性格や意志の強さの違いだと考えられがちです。しかし心理学の分野では、

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。