バスに座っているのは何人?まじめな人ほど「罠」にかかる算数問題

結城真一郎
2026.09.11 18:24 2026.09.14 11:50

情報を整理して答えを導け!

 

『やらなくてもいい宿題2 』より

新城「なんだそれ?」

『やらなくてもいい宿題2 』より
数斗「こうやって情報を整理するんだ」

『やらなくてもいい宿題2 』より

問題文では「〜より4人多い」とか「〜より2人少ない」とか「2つのものを比べた結果」については述べられているけれど、それぞれの具体的な数字はなにもわかっていない。だから、ここはいったん記号で表してみるのがいいだろう。ひとまず座っている女性を○人、立っている女性を△人、とでもしておこうか。

『やらなくてもいい宿題2 』より

『やらなくてもいい宿題2 』より

数斗:「さて、これを元に、今度は男の客をどのように表せるか考えてみよう」

立っている男性は座っている女性よりも4人多いので○+4人、座っている男性は立っている女性よりも2人少ないから△-2人だ。

『やらなくてもいい宿題2 』より

『やらなくてもいい宿題2 』より

数斗「すると、重要なことがわかったね。
乗客は全部で40人だとわかっているから、この4つの合計が40ってわけ」

女性は○+△、男性は○+4+△-2。
これを合計すると40になる。
つまり、○+△+○+4+△-2=40ってことだ。

数斗「わかりやすいように並び替かえると」

○+○+△+△+4-2=40

数斗「もっと簡単にするなら、こうだね」

○+○+△+△=38

数斗「ここまでくれば、もう一息。求められているのは『座っている人』の合計だから、この表でいうところの『座り』の2マス、つまり○+△-2だよね。

『やらなくてもいい宿題2 』より

『やらなくてもいい宿題2 』より

数斗「○と△にそれぞれどんな数字が当てはまるかはわからないけれど、この2つを合計するといくつになるかは導き出せる」

なぜか? 

○+○+△+△=38
ということがわかったからだ。

数斗:「○が2つと△が2つで38ならば、○が1つと△が1つで―

『やらなくてもいい宿題2 』より

新城・鬼塚・白野「19!」

『やらなくてもいい宿題2 』より

数斗「その通り」

よって、○+△-2=19-2=17

数斗「これが、答え」

『やらなくてもいい宿題2 』より

新城・鬼塚・白野「よっしゃ!」「かなりムズかったな」「でも、さすが数斗だ」

他の3人は既に勝った気でいるようだけれど、むしろ問題はここからだった。これがそのまま答えとなるはずがない。なにかしら罠が張られているに決まっている。でも、いったいそれはなんなのか。

【答え:17人……?】

※17人というのは、座っている「乗客」の人数です。問題文をもう一度よく読んでみましょう。

結城真一郎

1991年生まれ。神奈川県出身。開成中学・高校を経て東京大学法学部を卒業。2018年『名もなき星の哀歌』で新潮ミステリー大賞を受賞し2019年デビュー。2021年「#拡散希望」が日本推理作家協会賞(短編部門)受賞、同作を収めた短編集『#真相をお話しします』(2022年)は20万部を越えるヒット作となる。ほかに『プロジェクト・インソムニア』『救国ゲーム』『難問の多い料理店』『どうせ世界は終わるけど』など。

やらなくてもいい宿題2

結城真一郎 (著) 『やらなくてもいい宿題2 』(主婦の友社)

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