家族の予定があるのに…思春期の子が「友達の誘いを断れない」本当の理由
家族との予定が入っているのに、友達からの誘いを断れない思春期の子ども。「断ればいいのに」と思ってしまいますが、友達からの誘いを断ることは、親が思うほど簡単ではないのかもしれません。
『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』より、子どもの本音を大切にしながら、友達との関係も守るためのアドバイスを紹介します。
※本稿は、天野ひかり (著), とげとげ。 (イラスト) 『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。
人がよくて、友達の誘いを断れない娘。どうアドバイスしたらいい?
これも、よくいただく思春期のお悩みです。
お友達を大切にすることと、断らないことが、ごっちゃになっているのですね。
断るか、引き受けるかの二択ではなく、まずは子ども自身がどうしたいのかを明確にしましょう。
お友達を大切にすることと、自分の気持ちを大切にすることは、相反することではありません。伝え方を工夫して、お友達も自分も、大切にできることを伝えていきましょう。
まずは、NG会話から見ていきましょう。
子どもは狭い世界で生きている
この年齢の子どもにとっては、お友達がとても大事です。
誘われたのに、断るなんてとてもできないのですね。
親からすると、イヤと言えないわが子を不甲斐ないと思ってしまいがちです。
でも子どもは、お友達がすべてと思い込むぐらい、狭い世界で生きているのです。
まずは、その気持ちを受け止めたあと、子どもの本心を大切にして、それを伝えるお手伝いをしていきましょう。OK会話を見てください。
子どもとの会話から本音を引き出す
お母さんは、まずはお友達からの誘いを受け止めて、家族の予定を変更しようとしましたね。スーちゃんは、自分の気持ちをわかってもらえたので、本音を話しはじめました。
本当はどうしたいのかを親と会話しながら言語化していくことが、まだまだ必要な年齢なのです。
会話を重ねて本音がわかったら、次に、お友達を大切にしながら、断る言葉を一緒に考えましょう。たとえば、
「誘ってくれてありがとう。一緒にショッピングモールに行きたいけど、その日は、家族と出かける予定が前から決まっているので参加できず、とっても残念……。次回は絶対参加したいから、行くときはまた教えてね」
と、言葉を尽くして断ることの大切さを教えましょう。
上手な断り方を伝えよう
誘いを断るときのポイントは、次の3つ。
①限定的に断る
つまり、とっても行きたいけど、「その日時は」参加できない、と伝えることです。「ほかの日だったら行きたい」という気持ちが伝わります。
全面的に断る、つまり「参加できない」とだけ伝えると、相手は「誘って悪かったかな」と受け取って、関係性が悪くなってしまうかもしれません。
「限定的に断る+代替案を伝える」もいいですね。たとえば、「アレルギーがあるから○○狩りには行けない。だけど、それ以外は大丈夫だから、また誘ってね」などです。
②気持ちを伝える
「誘ってくれてありがとう」や、「参加できず、残念」などの気持ちを伝えます。
③誠意を示す
「次回は参加したいので、また誘ってください」など、参加したい気持ちを伝えます。お友達も「それなら仕方ないね」と受け止めてくれるでしょうし、あるいは日時を変えるなどの提案をしてくれるかもしれません。
断ることは勇気が必要ですが、自分の気持ちや自分の時間を大切にすることも少しずつ覚えていきましょう。親が一緒なら、大丈夫です。
天野ひかり (著), とげとげ。 (イラスト) 『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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