「イライラしていじめたくなる」小3女子の本音に、学校の先生が投げかけた一つの問い

小学館「みんなの教育技術」編集部

「イライラしていじめたくなる気持ちをなくすには、どうすればいいですか?」

小学3年生の女の子から寄せられた本音の相談に、学校の先生はどのように答えるのでしょうか。山形県の公立小学校教諭・佐々木嘉彦先生が、自分の気持ちと向き合い、いじめを防ぐために大切なことを伝えます。

※本稿は、小学館「みんなの教育技術」編集部 (編集) 『だれにも聞けない!ヒミツのしつもん180』(小学館)より一部抜粋、編集したものです。

いじめたくなることがあります

イライラしていじめたくなる気持ちをなくすには、どうすればいいですか?

(小3女子)

どんな自分が好きですか

自分自身と向き合い、自分を変えたいと思う気持ちが伝わってきました。そんなあなたの気持ちや考え方を変えるためのアドバイス、ぜひ読んでください。

おとなでも子どもでも、だれもが弱い心と強い心を持っています。弱い心に負けてしまうこともありますよね。でも、どんな理由であれ、いじめをすることは許されません。

次のようなことを考えたことはありますか。もしもなかったらぜひ自分自身に問いかけてみてください。

どんな自分が好きですか。いじめをする自分のことが好きですか。どんな自分でいたいですか。いじめをする自分でいたいですか。悲しむ人はいませんか。

いじめられたその子は、つらく、悲しい思いをするでしょう。では、いじめられたその子だけが、つらく、悲しい思いをするのでしょうか。両親、祖父母、兄弟姉妹、友だち……。あなたがいじめていると知ったら、あなたの家族もつらく、悲しい思いをするのではないでしょうか。

いじめをして得られるものは、何もありません。後悔しかないはずです。だからこそ、想像力をはたらかせて、「いじめは絶対にしてはいけない」という強い思いを持って生活していくことが大切です。

もしイライラしたときは、深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、このアドバイスを思い出してみてください。あなたなら、きっと、自分のことも相手のことも大切にできると思いますよ。

(山形県公立小学校教諭 佐々木嘉彦先生)

だれにも聞けない!ヒミツのしつもん180

小学館「みんなの教育技術」編集部 (編集) 『だれにも聞けない!ヒミツのしつもん180』(小学館)

令和の小中学生の質問に、先生が本気回答!

「学校では、なぜ同じことをしなければならないの?」
「家のことを、誰にも知られずに先生にだけ相談できる?」
「好きな人を誰かに言いたい。でも広められたくない」
「心の性別は男子でも女子でもなくてモヤモヤします」
「人に飽きられるまでの時間を遅くするには?」

毎日、たくさんの問いを抱えている子どもたち。
そんな問いに、本気で向き合う教育者たちがいます。

本書は、教員向けWebメディア「みんなの教育技術」と「Yahoo!きっず」の共同企画『先生、しつもんです!』を通して全国の小中学生から寄せられた2805件の質問をもとに、編集部で選定・再編成した180の質問と回答を収録したものです。

学校や家庭、人間関係、自分自身のこと――。
さまざまな経験をもつ80人の教育者たちが、子どもたちの質問に、それぞれの立場から本気で答えました。

子どもが一人で読む本として。
親子で語り合うきっかけとして。
先生が子どもの気持ちを知るための一冊として。

「ねえ、これどう思う?」

この本が、そんな一言から始まる対話のきっかけになれば幸いです。