子ども連れの観劇は迷惑になる? 『ハリー・ポッターと呪いの子』俳優が語る“子どものリアクションがうれしい理由”
「お子さんが客席にいてくれると、演者としてすごく嬉しい」 そんなふうに笑顔で話してくれたのは、『ハリー・ポッターと呪いの子』でアルバス・ポッターを演じる佐藤知恩さんと、嘆きのマ―トルを演じる出口稚子さん。キッザニア東京で開催されイベント後の取材にて、演劇が子どもに与える力から、自身が俳優を志した理由まで、たっぷり語って下さいました。
キッザニア×ハリー・ポッター、夢のコラボが実現!
子どもたちが楽しみながら社会の仕組みを学べる「キッザニア東京」が、今年、日本上陸20周年を迎えます。その記念すべきアニバーサリーイヤーに、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』とのスペシャルコラボレーションが開催されます。
コラボ期間中は、『ハリー・ポッターと呪いの子』のワンシーンを実際に演じられる特別な仕事体験が登場。大好きな物語の登場人物になりきり、舞台の魅力を体感できる、ファンにはたまらない内容です。
そんな20周年アニバーサリー期間の幕開けとなる4月23日、キッザニア東京にて「ワンドダンス&トークショー~”魔法の杖”を使ったダンスを楽しもう~」が開催されました。アルバス・ポッター役の佐藤知恩さん、嘆きのマ―トル役の出口稚子さん、そして4人の子どもたちが登壇し、舞台の世界へと引き込まれるようなダンスや、舞台俳優の仕事体験を披露してくれました。
「表現を楽しむ力」は、大人になってからも役立つ財産
イベント終了後の囲み取材は、「演じる体験は子どもたちにとってどんな学びになるのか」、という話題から始まりました。佐藤さんが話してくれたのは、「場づくり」の大切さです。
佐藤さん「人前で表現するって、場がちゃんと整っていないと恥ずかしさが出てきてしまうと思うんです。でも、きちんと世界観をつくってもらった上でその体験ができると、表現することを今後好きになってくれる可能性がすごく大きいんじゃないかな、と思います」
出口さんは、演劇で身につくスキルが、舞台の外でも活きてくる可能性を話してくれました。
出口さん「演劇を通して、演劇以外のスキルも使えるようになると思っていて。先生になるにしても、将来企業でプレゼンするにしても、人前で話す力はこの演劇体験を通して学べるんじゃないかなと思います」
「表現を楽しむ力」は、大人になってからも役立つ財産になるのかもしれません。
俳優の道を選んだ理由は「どうせ辞めれないと思ったから」
そもそもお二人は、なぜ俳優という道を選んだのでしょうか? それぞれの原点を話してくれました。
佐藤さんは大学のミュージカルサークルで舞台の魅力に出会いましたが、進路については長く迷い続けていたといいます。
転機となったのは、在学中に参加したワークショップでした。自身と同じ早稲田大学出身の講師に「なぜ俳優を目指したのですか?」と相談した際、返ってきたのが、次の言葉でした。
佐藤さん「『どうせ辞めれないと思ったからね』って言われて。あ、辞めれないかもって思っちゃって(笑)。それからこっちに行こうかな、と考えるようになりました」
一方、出口さんの原点はバレエだったそう。幼いころから人前に立つことが大好きで、勉強よりも踊ることや舞台に立つことに夢中になれたといいます。
出口さん「勉強はあまり好きになれなかったんですが、バレエや芝居、踊ることに関しては自分からすごく熱心に取り組めて。舞台に立つことが生活のすべてだった。大学の進路を決める時、こっちの道に行くしかないと思いました」
子ども連れの観劇、もっと気楽に楽しんでOK!
「子どもを連れて舞台を観に行くのは、ちょっとハードルが高くて……」そんなふうに感じているパパ・ママも多いのではないでしょうか。
そこで「子連れで観劇する際、気を付けるべきこと」について聞いてみると、お二人からは意外にも「気軽に足を運んでほしい」という言葉が返ってきました。
佐藤さん「お子さんが客席にいてくれると、演者としてすごく嬉しいんです。素直にリアクションしてくれたり、わぁ、って小さな歓声が聞こえてくると、こちらもうれしくて。日本だと周りを気にしてくださる方が多いけど、海外だと自由な雰囲気で、歓声を上げながら観劇したりするんです。なのでそれくらい気楽に楽しんでいただけると、演者としても嬉しいです」
出口さん「同じくです。どんどん楽しんでいただけたら嬉しいです!」
子どもたちの素直な感動は、演者さんにとってもパワーの源になっているようでした。
今回のキッザニア東京での仕事体験をきっかけに、舞台の世界に興味を持つお子さんも多いはず。「ちゃんとしなきゃ」より「楽しもう」の気持ちで、親子で舞台へ足を運んでみてはいかがでしょうか。


































