「どうして学校に行かないの」はなぜNG? 不登校から一歩を踏み出す親の関わり方

不登校のわが子に、「どうして学校に行かないの?」と理由を聞きたくなるのは、親はとして自然なことです。けれど、その一言が子どもを追い詰め、かえって動けなくしてしまうこともあります。
子どもが自分の気持ちと向き合い、自ら一歩を踏み出すために、親が意識したい関わり方とは?不登校・引きこもり解消支援アドバイザーの寝占理絵さんの著書よりご紹介します。
※本稿は、寝占理絵(著)『不登校が解消できる 親の「働きかけ方」がわかる本』(日本実業出版社)より一部抜粋、編集したものです。
考える時間を与える
子どもから考える時間を奪うものの一つは親の言葉です。子どもが不登校になると、「どうして行かないの?」「何があったの?」「いいから学校に行きなさい!」と、責める言葉をぶつけがちです。しかし、それらは子どもを追い詰め、勇気を奪い、考える余裕を奪います。ですから、とにかく追い詰めないこと。
そのために次のことを厳守してください。
・「学校に行きなさい」と言わない
・「学校に行かなくてもいい」とも言わない
・「どうするの?」「何を考えているの?」など追い詰めるような言い方をしない
・できないことについて、ガミガミぐちぐち言わない
・暇な時間をつくる
・子どもの言葉をさえぎらない
不登校の原因については、「子ども自身も、なぜ自分が学校に行けないのかわからない」ということは少なくありませんし、むしろ、そういった子どものほうが多いかもしれません。
そこに「なぜ?」と聞くと、子どもは追い詰められ、心を閉ざします。
一度不登校になった子どもが自ら「学校に行こう」と覚悟を決めるのは大変なこと。それには、気持ちの余裕と考える時間が必要です。
いろんなことに折りあいをつける、心の整理をする、将来のことを考えてみる。その結果、このままじゃだめだと自分で気づくのです。
私が再登校の支援を始めた最初の事例でも、アドバイスしたことは、「①お母さんがガミガミぐちぐち言うのを一切やめる、②学校に行きなさいと言わない、③子どもをほめる」、この3つだけでした。
お母さんががんばって続けた結果、2年半不登校だった中学3年生の男の子が、最初の面談から2カ月後の夏休み明けに「そろそろ学校に行こうかな」と、自ら学校に行き始めました。
これは、ガミガミ言わずにほめる言葉を投げかけたことで、お母さんからの愛情と勇気を受け取り、心を落ち着けて考える余裕が生まれた結果です。
子どもの成長のためにとあれこれ言いたくなるのをぐっとこらえて、見守ることも必要だということです。
必要なのは「考えるための暇な時間」です。
子どもの言葉をさえぎってはいけない

また、せっかく子どもが話し始めたのに、子どもの言葉をさえぎってしまう親御さんがとっても多いのですが、これもNGです。
「沈黙」は考えている時間だと思って、いつまででも、子どもが話す言葉を待ってあげてください。
こちらから何かを質問したときもそうです。
子どもがなかなか口を開かないと、待てずに次の言葉を発してしまうお母さんが少なくありません。
しかし、子どもは言葉をさえぎられると、「やっぱり私の言うことなんて聴いてくれない」と思ってしまい、そのあと心を開くまでに時間がかかります。
子どもが話す言葉を「△△なんだね」とオウム返ししたり、「うん、そうだね、わかるよ」と共感の相槌を打ちながら、黙って最後まで聴きましょう。

寝占理絵(著)『不登校が解消できる 親の「働きかけ方」がわかる本』(日本実業出版社)
必要なものはお子さんへの愛情と、ちょっとの考え方の変更だけ!
お母さんが変われば子どもが変わる。
平均3週間で過去200人が再登校した方法を初公開
▪️どうしてお子さんは不登校になったのでしょうか?
お子さんが不登校になると、お母さんは心配ですよね。
いじめ? 先生との相性? と、「原因」=「嫌なこと」探しをしてしまいます。
しかし、嫌なことがあっても不登校になる子とならない子がいます。
その違いは何かというと、「自己肯定感が育っているかどうか」です。
家庭の中で自己肯定感が育っていると、学校で嫌なことがあっても乗り越えられます。
自己肯定感が育っておらず、学校で嫌なことがあると、不登校になってしまいます。
▪️親がしてあげられることはシンプルな環境調整と「愛着」の再形成
「家庭の中で自己肯定感を高める」ために大切なのは親子の「愛着」です。
「愛着」とは幼児期に母親から無条件に愛されることで育つ心理的結びつきのこと。
親子の愛着関係がきちんと形成されていたら、
子どもは周囲の人や自分の力を信じることができます。
しかし、愛着が形成されていないと、信じることができない
=生きるために必要な自己肯定感も育たないのです。
▪️大丈夫、お子さんはまた学校に行けるようになります
愛着の再形成に必要なのは、赤ちゃんに接するようなスキンシップ、
相手を肯定する言動などが基本です。
本書で紹介している「リボンメソッド」では、ハグやほめる言葉がけなどを中心に、
生活習慣の改善やお手伝い習慣の構築、デジタルデトックスなどを組み合わせて
無条件にハグや肯定したり、いいことをした際にほめる
→親子の愛着を再形成する→子どもの心に自己肯定感を育てるというサイクルを回します。
そうすることで、これまで200人以上が平均3週間で再登校しています。
不登校は見守るだけでは解決しないことも多いです。
正しく働きかけて、お子さんを再登校に導くための方法が書かれた1冊です。





























