「遠足、楽しかった」実は一人でお弁当を食べていた娘…母親が「かわいそう」と思う前に立ち止まった理由

熱海康太
2026.06.13 22:53 2026.06.15 19:00

公園の小学生の女の子

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもの経験を先取りして解決しようとするより、子ども自身がどう感じたかを先に聞くことが大切だ」と語ります。

遠足で一人でお弁当を食べていたと友達の母親から聞かされた道子さんが、すぐに動かず娘から直接話を聞いたことで、見えてきたものがありました。(写真はすべてイメージです)

「楽しかった」と言っていたのに

学校から帰ってきたマナが「遠足、楽しかった」と言ったとき、母親の道子さんはほっとしていました。しかしその夜、マナの友達のお母さんからメッセージが届きました。

「今日の遠足、マナちゃん一人でお弁当食べてた気がして、うちの子が心配してたんだけど、大丈夫かな?」という内容でした。

道子さんの胸がざわつきました。「楽しかった」と言っていたのに、一人でお弁当を食べていた。楽しかったというのは本当なのか、それとも心配させまいとしての言葉なのか。すぐにマナに聞きに行きたい衝動を抑えて、少し待つことにしました。

翌朝、マナが学校に行く前に、道子さんはさりげなく「昨日の遠足、お弁当どこで食べたの?」と聞きました。マナは

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。