宿題のプリントに「学校つまらない」と書いていた小5息子…母親が「見た」と言わずに選んだ対応

熱海康太
2026.06.13 23:02 2026.06.18 19:00

外をみる小学生の男の子

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもが書いた言葉は、言えなかった気持ちの代わりであることがある」と語ります。

宿題のプリントに「学校つまらない」と書いていた小5の息子を持つ母親が、その言葉を問題として扱わずに聞き続けたことで、息子が自分から話し始めるまでを追います。(写真はすべてイメージです)

偶然見てしまったプリントの言葉

小学5年生のユウトが書いたプリントを、母親の真由美さんは偶然見てしまいました。国語の感想文の宿題プリントで、「学校についてどう思うか自由に書きましょう」という欄に、ユウトは「学校はつまらない。早く終わればいいと思う」と書いていました。提出用のプリントではなく、下書きとして使っていたものでした。

真由美さんは最初、どう対応すべきか迷いました。「見た」と言うべきか、見なかったふりをするべきか。見たと言ったら「なんで見たの」と怒られるかもしれない。でも見なかったふりをして、ユウトの気持ちを見過ごすのも違う気がしました。

その夜、真由美さんはユウトに「学校、最近どんな感じ?」と聞きました。ユウトは「別に普通」と返しました。「楽しい?」と聞くと「まあ…」と曖昧な答えが返ってきました。プリントのことは言わずに、ユウトの言葉を待ちました。しばらくして「なんか、授業がずっと同じ感じで眠い」と言いました。

「学校つまらない」の意味を急いで解釈しない

子どもが「学校つまらない」と書いたり言ったりするとき、親はすぐに「何か問題があるのでは」と結びつけようとします。いじめ、不登校の予兆、勉強への苦手意識、さまざまな可能性が頭に浮かぶのは当然です。しかしその言葉が指しているものは、実際にはかなり幅広いものです。

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。