消しゴムが不自然に早く減っていた小3娘…「みんなに書かれたところ、消してるだけ」という答え

熱海康太
2026.09.18 08:52 2026.09.20 19:00

勉強する女の子

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもは遊びと意地悪の境界を、大人ほど明確に区別できない」と語ります。消しゴムが不自然に早く減っていることに気づいた母親が、「いじめられてない?」とは聞かずに引き出した娘の本音とは。(写真はすべてイメージです)

「みんなに書かれたところ、消してるだけだよ」

小学3年生の娘の筆箱を整理していた母親は、消しゴムが不自然なほど早く減っていることに気づきました。「最近よく使うね」と聞くと、「みんなに書かれたところ、消してるだけだよ」と、娘はあっけらかんと答えました。

困っている様子はまったくなく、それが日常の一部であるかのような口ぶりでした。翌週にはさらに新しい消しゴムが早く減っており、母親の中に見過ごせない引っかかりが生まれていきました。

それまで娘は毎朝「学校楽しい」と笑顔で言って玄関を出ており、友人関係で何か悩んでいるようには、まったく見えなかったのです。

気づけないことの背景にあるもの

いじめの被害を受けている子どもの中には、自分の置かれている状況をいじめとして認識できていないケースが少なくありません。

嫌がらせの多くはある日突然始まるのではなく、ごく小さな行為から少しずつ強度を増していきます。そのため当事者自身が、その変化に徐々に慣れてしまうということが起こります。心理学では

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。