「みんな幸せそうなのに私だけ…」妊娠中の孤独、産婦人科医が教える対処法

坂口健一朗,吉澤恵理
2026.08.02 19:01 2026.08.07 19:00

妊娠中の妊婦、マタニティーブルーのイメージ

「赤ちゃんを授かって幸せなはずなのに、なぜか気持ちが晴れない」「夫は仕事で忙しく、一日中誰とも話さずに終わってしまう」。妊娠は多くの人にとって喜びに満ちた出来事ですが、「こんなに孤独だとは思わなかった」と感じる妊婦さんは決して少なくありません。

なぜ妊娠中は孤独を感じやすくなるのか、どのように向き合えばよいのか。三軒茶屋Artクリニック理事長・坂口健一朗先生に伺いました。(取材・文/吉澤恵理)

妊娠中の孤独感は決して珍しくない

「誰にも分かってもらえない」と感じる妊婦さんは多いのでしょうか。坂口先生は、環境の変化が孤独感の背景にあると説明します。

――妊娠中、「誰にも分かってもらえない」と孤独を感じる方は多いのでしょうか。

坂口先生:はい、決して珍しいことではありません。妊娠中は体だけでなく生活環境も大きく変わります。体調不良で外出が減ったり、仕事を休んで社会とのつながりが少なくなったりするほか、出産や育児への不安も重なります。

その一方で、「赤ちゃんができて幸せなはず」という周囲のイメージから、不安や孤独を打ち明けにくくなり、一人で悩みを抱えてしまう方も少なくありません。

気持ちが不安定になりやすいのはなぜ?

妊娠中の気分の変化には、ホルモンだけでなくさまざまな要因が重なっていると坂口先生は話します。

――妊娠すると気持ちが不安定になりやすいのは、なぜなのでしょうか。

坂口先生:大きな要因の一つは、

坂口健一朗

坂口健一朗

三軒茶屋Artクリニック理事長。防衛医科大学校を卒業後、防衛医科大学校病院、九州大学付属病院、リプロダクションクリニック東京などで研鑽を積む。専門は生殖医療・腹腔鏡下手術。患者一人ひとりに寄り添う診療を大切にしている。