あなたの皮膚にも「謎のしま模様」がある? 人体に隠された見えない地図の正体

室生暁
2026.08.20 13:19 2026.08.21 11:50

人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑

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「自分の体に見えない地図がある」と聞いたら、ちょっと不思議に思いませんか? その「地図」があるのは、皮膚です。いったい、どんな地図が隠れているのでしょうか? 知れば知るほど面白い、子どもに教えたい人体の秘密をご紹介します。

※本記事は室生暁著『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。

皮膚の感覚は担当が決まっている!

もし体に″見えない地図″があるとしたら、どんな模様でしょうか。実は、私たちの皮膚には番号つきの区画があり、これをデルマトーム(皮膚の感覚の担当地図)といいます。

背骨の中を通る神経は、左右に枝分かれして体中へ広がります。その1本1本が、決まった場所の感覚を受け持っています。

体の前や後ろをたどると、まるで横じまの服を着ているように、上から下へ順番に区切られています。これも分節性の表れです。

ただし、区画同士は少しずつ重なり合っています。

ところが、腕や脚では模様が変わります。腕は縦じま、脚は斜めの線のように見えます。

これは、ヒトが2本足で立ち、手足の向きが回転したためです。本来は背骨からまっすぐ外へ広がっていた区画が、姿勢の変化で見え方を変えたのです。

骨、筋肉、神経、そして皮膚まで……。
同じ″くり返しの設計図″が、体の奥から表面までつながっています。

あなたの皮膚にも「謎のしま模様」がある? 人体に隠された見えない地図の正体の画像1あなたの皮膚にも「謎のしま模様」がある? 人体に隠された見えない地図の正体の画像2

室生暁

解剖学者、医師、博士(医学)。東京科学大学 臨床解剖学分野 講師。1989年生まれ。2014年東京医科歯科大学医学部卒業、2019年東京医科歯科大学大学院博士課程修了。専門は肉眼解剖学、臨床解剖学。人体の構造を詳しく調べ、肉眼解剖・組織学・三次元解析を用いて、体の奥にある組織の形態を研究している。見慣れた体の中にある、意外な仕組みや形を一歩深く読み解く視点を伝えている。2021年度日本解剖学会奨励賞受賞。解剖学に関する情報発信も行っている。


室生暁著『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』(KADOKAWA)

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