トラブルもないのに帰るとソファで動けない小4娘…その理由に母親が気づくまで

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「繊細さは弱さではなく、生まれつきの神経系の特性によるものだ」と語ります。トラブルもないのに毎日ぐったり帰ってくる小4の娘。母親が長くつかめずにいた疲れの正体とは。(写真はすべてイメージです)
何もなかったはずなのに、帰宅するとぐったりしていた
特にトラブルがあるわけではないのに、学校から帰るといつもぐったりと疲れ切っている。小学4年生の娘の様子に、母親は戸惑っていました。
友達関係で悩んでいる様子もなく、勉強でつまずいている様子もありません。それでも毎日夕方になると決まって疲れた表情を見せ、時にはソファに横になったまま動けなくなることもあったといいます。
母親が「今日は何かあったの」と聞いても、「別に何もなかったよ」という答えが返ってきます。何かが起きているわけではないのに、これほど疲れてしまうのはなぜなのか、母親は長い間、その理由をどうしてもつかめずにいました。
どう考えても、他の子よりも疲れやすそうに見えますが、特に病気などを疑う理由もなさそうです。夕食の準備をしている間、娘がリビングのソファに横になったまま、ぼんやりと天井を見つめている姿を見るたびに、母親は言いようのない心配をいつも感じていたといいます。
感覚処理感受性という気質
このような子どもは、「感覚処理感受性が高い」タイプとして説明されることがあります。周囲の音、視線、感情の機微など、他の子どもがあまり気に留めないような刺激を、人一倍鋭く敏感に受け取ってしまう気質です。
この特性は近年、海外の発達心理学の研究を中心に広く知られるようになり、日本国内の教育現場でも少しずつ理解が浸透しつつあります。
近年の発達心理学の研究では、こうした気質を持つ子どもは全体の一定数存在するとされ、決して特別に弱いわけでも、病気でもないことが明らかにされています。むしろ、






























