「下の子はできるのになんでできないの?」比べられて育った小6に、学校の先生が贈った「自分らしさ」の話

小学館「みんなの教育技術」編集部
2026.10.14 13:56 2026.10.20 11:50

机に伏せて思い悩む小学生の女の子

「下の子はできるのに、なんでできないの?」。親にきょうだいと比べられ、「自分は大切にされていないのかも」と感じている小6女子。そんな相談に、元中学校教諭の千葉孝司先生先生はどう寄り添ったのでしょうか。『だれにも聞けない!ヒミツのしつもん180』(小学館)よりご紹介します。

※本稿は、小学館「みんなの教育技術」編集部 (編集) 『だれにも聞けない!ヒミツのしつもん180』(小学館)より一部抜粋、編集したものです。

「なんであなたはできないの?」と親に言われて… …

わたしはよく下のきょうだいと比べられます。なんで下の子はできるのにあなたはできないんだろう、というようなことを、親から何度も言われてきました。自分は大切にされていないのかもしれないと感じたり、下のきょうだいとして生まれたかったと思ったりすることもあります。下のきょうだいには下の悩みがあるんですかね?

(小6女子)

もしもきょうだいが同じようだったら、自分らしさって何だろう

「下の子はできるのになんでできないの?」比べられて育った小6に、学校の先生が贈った「自分らしさ」の話の画像1

勇気を出して相談してくれてありがとう。下の子と比べられるのってつらいよね。

親が、子どもを比べるのは「自分の子は、どの子も同じようにできてほしい」と思うせい。でも、それは親の欲張りで難しい願いだよね。ひょっとすると下の子も「上の子はできたのにどうしてできないの」と言われる日が来るかもしれないね。

もしもきょうだいがみんな同じようだったら、自分らしさって何だろう。自分らしさはできることの中にも、できないことの中にもある。

その組み合わせで自分の輝きが生まれるんだ。

あなたはかけがえのない輝く存在。あなたの個性をいつまでも大事にしてほしいな。でもイヤなことが多くなると、輝きが見えなくなる。そんなときは、あなたの輝きを守るために、また勇気を出して誰かに伝えてね。

(ちばTラボ代表 元北海道公立中学校教諭 千葉孝司先生)

だれにも聞けない!ヒミツのしつもん180

小学館「みんなの教育技術」編集部 (編集) 『だれにも聞けない!ヒミツのしつもん180』(小学館)

令和の小中学生の質問に、先生が本気回答!

「学校では、なぜ同じことをしなければならないの?」
「家のことを、誰にも知られずに先生にだけ相談できる?」
「好きな人を誰かに言いたい。でも広められたくない」
「心の性別は男子でも女子でもなくてモヤモヤします」
「人に飽きられるまでの時間を遅くするには?」

毎日、たくさんの問いを抱えている子どもたち。
そんな問いに、本気で向き合う教育者たちがいます。

本書は、教員向けWebメディア「みんなの教育技術」と「Yahoo!きっず」の共同企画『先生、しつもんです!』を通して全国の小中学生から寄せられた2805件の質問をもとに、編集部で選定・再編成した180の質問と回答を収録したものです。

学校や家庭、人間関係、自分自身のこと――。
さまざまな経験をもつ80人の教育者たちが、子どもたちの質問に、それぞれの立場から本気で答えました。

子どもが一人で読む本として。
親子で語り合うきっかけとして。
先生が子どもの気持ちを知るための一冊として。

「ねえ、これどう思う?」

この本が、そんな一言から始まる対話のきっかけになれば幸いです。