上司が小声で「また子どもの用事ですか」…退職を考えた母親が、辞める前に試した3つの段階

熱海康太
2026.10.10 16:59 2026.10.18 19:00

母親と男の子

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「制度はお願いして認めてもらうものではなく、申し出れば使える権利だ」と語ります。

息子の学級閉鎖を会社に伝えた母親に、上司が小声で「また子どもの用事ですか」。責める調子ではなく、ため息に近い言い方でした。(写真はすべてイメージです)

「また子どもの用事ですか」と言われた電話

小学3年生の息子が学級閉鎖になり、会社に連絡を入れた母親に、上司が小声で言いました。「また子どもの用事ですか」。責める調子ではなく、ため息に近い言い方でしたが、周りの席の同僚の手が止まったのが、電話越しにも伝わったそうです。

この3か月で、学級閉鎖が2度、運動会の代休が1度、授業参観が1度ありました。電話を切ったあと、母親は「辞めたほうが、迷惑をかけないのではないか」と考え始めます。

収入のことも、積み上げてきた仕事のことも頭に浮かびましたが、答えが出せないまま、息子の昼ごはんの支度を始めました。同僚の視線も、いつの間にか気になって仕方がありませんでした。

まず、使える制度を正確に知る

「また」と言われやすい背景には、休みの理由が周囲に見えにくいことがあります。「子どもの用事」と見える欠勤の裏で、親が仕事の中断を最小限にしようと準備を重ねていることも、周囲には見えません。

まず、自分の権利を整理しておきましょう。2025年4月から、子の看護等休暇は

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。