学級閉鎖の朝「今日もお休みですか」と上司から言われ…元教員が「叩かれるべきは親ではない」と語る理由

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子持ち様論争で叩かれるべきは親ではなく、休む人が出ることを想定していない職場の仕組みだ」と語ります。
娘の学級閉鎖で欠勤を伝えた朝、「今日もお休みですか」と返ってきた上司の声。責める口調ではないのに、空気が少し冷えたように感じられました。(写真はすべてイメージです)
「今日もお休みですか」と言われた朝
小学2年生の娘が学級閉鎖になった朝、共働きの母親は上司に電話をかけました。「今日もお休みですか」と返ってきた一言は、責める口調ではなかったものの、受話器の向こうの空気が少し冷えたように感じられたといいます。前の月にも二度、子どもの発熱で早退していました。
仕事は好きで、同僚との関係も悪くないと思ってきただけに、胸にこたえました。昼休みにスマホを開くと、「子持ち様」という言葉とともに、同僚へのしわ寄せを嘆く投稿が並んでいます。
自分は責められる側なのか、それとも誰かを苦しめている側なのか。判断がつかないまま、母親は午前中の遅れを取り戻そうと、パソコンに向かいました。
見えている衝突と、見えていない前提
この論争が熱を帯びるのは、周囲の負担が現実にあるからです。急な欠勤の穴を誰かが埋めている職場は少なくありません。
一方で、数字を並べると別の景色も見えてきます。児童のいる世帯で、母親が仕事をしている割合は81.2%です(2025年国民生活基礎調査)。子育て中の親の大半は、すでに働いています。
6歳未満の子を持つ夫婦の育児時間は、2021年の社会生活基本調査で、夫が1時間5分、妻が






























