毒親育ちの私が、小生意気な11歳息子に教えられた「負の連鎖」の断ち方

男の子である弟が優先される、「長男教」の価値観の家庭で育ったというライターの井田りこさん。自分が親になった今、「負の連鎖をここで断ち切りたい」と考えることがあるといいます。
そんな井田さんに、思いがけない視点をくれたのが、超ポジティブな11歳の息子さんでした。息子さんの言葉や行動に触れるなかで気づいた、「負の連鎖の断ち切り方」とは?
小生意気な11歳と、41歳になっても未解決な私の幼少期
我が家には小学6年生の息子がいる。11歳。反抗期に片足を突っ込み、最近では「今日学校どうだった?」と聞いても、「……別に普通」と冷めた返事をするようになった。
そんな小生意気な息子を育てながら、私は今年41歳になった。世間一般で言えばすっかり立派な大人であり、母親というポジションに就いて11年も経つわけだが、私の胸の奥にはいまだに「未解決の幼少期」がしつこく居座っている。
いわゆる「毒親育ち」だ。
「長男教」の価値観の中で育った、私の怨念

とはいえ、私はまだマシな方であろう。
ひどい暴力はなかったし、きちんと学校にも通わせてくれた。毎日温かいご飯を用意してくれたことは、自分が親になった今、本当に大変だっただろうなと思うし、心から感謝もしている。
だからこそ「自分は毒親育ちだ」と主張することに、どこか罪悪感や申し訳なさを覚えてしまうこともある。それでもやっぱり、私は子どもの頃の呪縛からどうしても抜け出せないでいるのだ。
私は、祖父母世代の価値観が色濃く残る地域で育った。そこには、「長男」を特別視し、優先する「長男教」の考え方が根強く残っていた。2歳年下の弟が生まれたときのことを、母は私に何度も聞かせた。






























