「見守ります」しか返ってこない担任への不安…母親が気づいた「そっけない返事」の本当の理由

熱海康太
2026.05.25 22:01 2026.05.25 22:05

小学校の授業風景のイメージ

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「連絡帳の返事が短いのは、先生の誠意の問題ではなく、聞き方の問題であることが多い」と語ります。

毎回一言で終わる担任の返事に不安を感じていた母親が、書き方を変えた日から、先生の言葉が変わり始めました。(写真はすべてイメージです)

「ありがとうございます」の一行で終わる返事

連絡帳に子どもの様子を書いて送ったら、返ってきた返事が「ありがとうございます」の一行だけ。もう少し何か教えてほしかった、という気持ちが残る。また書くと、また「承知しました」で終わる。

先生に嫌われているのか、面倒だと思われているのか、それとも先生自身がそういうスタイルなのか。連絡帳の返事をめぐって、担任との距離感を測りかねている親は少なくありません。

母親の奈津さん(仮名)は、小学2年生の息子コタロウ(仮名)の担任の田辺先生(仮名)との連絡帳のやりとりが、毎回一言で終わることが気になっていました。コタロウが友達関係で少し悩んでいることを書いたとき、「学校での様子を見守ります」という返事だけが来ました。

見守ります、という言葉の重みがわからない。実際に何を見て、どう感じているのか。先生の温度感が見えなくて、奈津さんは少しずつ不安になっていきました。

「そっけない」には複数の理由がある

熱海康太

熱海康太

  • X

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。