休み明けのやる気が戻らない子ども 元教員が教える「様子見でいい範囲」と「注意が必要な範囲」

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「やる気はスイッチのように一瞬で切り替わるものではなく、じわじわと戻っていく性質のものだ」と語ります。
2学期が始まって2週間、ぼんやりしたままの小5の息子に、父親が「今日中に終わらせなさい」をやめて選んだ声かけとは。(写真はすべてイメージです)
2週間経っても、ぼんやりしたまま
2学期が始まって1週間が過ぎても、小学5年生のれん(仮名)の様子は、どこかぼんやりとしたままでした。朝はなかなか布団から出られず、宿題も机に向かってはすぐに手が止まってしまいます。
父親の誠さん(仮名)は、最初は「休み明けだから仕方ない」と大目に見ていましたが、1週間が過ぎ、2週間目に入っても変わらない様子に、「いつまでこの調子なんだ」という焦りを感じ始めていました。
友人の子どもは、始業式の翌日にはもう元通りのペースで過ごしていると聞き、誠さんの焦りはさらに強まっていきました。「うちの子だけ、切り替えが遅いんじゃないか」。そんな比較する気持ちも、頭の片隅にちらつくようになっていました。
やる気は、スイッチのように一瞬で切り替わるものではない
長期休みの後、子どものやる気がすぐには戻らないことは、決して珍しい現象ではありません。夏休みという40日あまりの間、子どもの生活リズムも、心の状態も、学校モードとは違うペースに慣れていきます。
そこから再び学校モードへ戻すには、体内時計の調整や、集団生活特有の緊張感への慣れ直しなど、複数の要素が少しずつ整っていく時間が必要です。やる気は、スイッチのように一瞬で切り替わるものではなく、じわじわと戻っていく性質のものだと理解しておくことが、まず親にとっての心の準備になります。
切り替えの速さには、もともと個人差がある
休み明けの切り替えの速さは、子どもによって大きく異なります。






























