「ごめんね」が言えなくても大丈夫! 子どもが自分から仲直りするための4つの声かけ

さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修)
2026.10.07 09:04 2026.10.20 11:50

野球ボールで父親とキャッチボールする未就学児の男の子
きょうだいや友だちとケンカをしたあと、「ほら、ごめんねって言って!」と促しても、なかなか言えない……。そんなわが子の姿に、「反省していないの?」と不安になることもありますよね。でも、「ごめんね」が言えないからといって、反省していないとは限りません。

保育士として子どもたちと関わり、子育て情報を発信するさっこせんせいと、発達心理学を専門とする東京大学大学院の遠藤利彦教授が、子どもが自分の気持ちを振り返り、自然に仲直りへ向かえる声かけを紹介します。

※本稿は、さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修) 『親子でラクになる声かけことば150』(Gakken)より一部抜粋、編集したものです。

こう考えるとラクになる♪

言えなくても、反省なしとは限らない

きょうだいゲンカや友だちとのトラブルで、「ごめんね」が言えないわが子の姿に、不安を感じてしまいますよね。でも、相手に謝るのは、大人でも勇気がいること。

子どもも同じで、「自分が悪かった」と思うほど、かえって言いにくくなるものです。だから「ごめんが言えない=反省していない」とは限りません。むしろ、わかっているからこその姿でもあるんです。

「言いやすい雰囲気」をつくってあげよう

そう考えると、頭ごなしに「謝りなさい!」と迫るのは、逆効果になることも。大切なのは、子どもが「ごめんね」を言いやすい雰囲気をつくってあげることです。

気持ちを否定せず、そっと背中を押すような声かけを意識してみましょう。安心できる空気の中でなら、子どもは自分のタイミングで、ちゃんと気持ちを言葉にできるようになっていきます。

手をつないで走る未就学の男と子と小学生くらいの女の子

声かけ➀状況を子どもに聞く

どうしたの?何があったの?

【ポイント】
子どもが相手を泣かせたり、手が出てしまったときも、そこには必ず理由があります。頭ごなしに叱る前に、「どうしたの? 何があったの?」とまず聞いてみましょう。

理由や気持ちに耳を傾けてもらえると、子どもは落ち着き、自分の行動を振り返りやすくなります。

声かけ➁言葉にする以外の方法を与える

ごめんねの気持ちがあったらここにタッチして

【ポイント】
心では「悪かった」と思っていても、「ごめんね」が言えないことはあります。「ごめんねと思ったら、ここにタッチして」と、謝るハードルを下げてあげて。

声かけ③解決策を考えさせる

どうすればよかったと思う?

【ポイント】
つい「次は◯◯してって言おうね」と、親が答えを教えてしまいがち。でも、それでは子どもの身につきません。

大切なのは、「どうすればよかったと思う?」と、自分で考えさせること。自分で見つけた答えだからこそ、次に同じ場面が来たとき、行動に移せるようになります。

声かけ④「落ち着いてから再度確認する」

あのときはどう思った?

【ポイント】
ケンカした直後は、気持ちが高ぶっていて、誰でも謝る気にはなれないもの。だから、少し時間を置いても大丈夫です。

子どもが落ち着いたころに、二人きりで「あのときはどう思った?」と聞いてみましょう。気持ちが静まってからのほうが、素直に振り返れるものです。

ラクになるアイデア

仲直りの言葉は「ごめんね」だけじゃない

大人はつい、「ごめんね」を言わせないとケンカは治まらない、と思いがちです。でも、仲直りの言葉は、必ずしも「ごめんね」とは限りません。

私が認定こども園で働いていたとき、ケンカをした子どもがいました。お互いの話を聞き、想いを代弁し、二人が「悪いことをしたな」と思えたときに、「最後に、相手に伝えたいことはある?」と聞いてみました。

すると女の子が、「うん、あるよ。大好き!」。それを聞いた男の子はにっこり。二人は仲直りできたのです。

大切なのは、「ごめんね」を言わせることではありません。「悪いことをしたな、仲直りしたいな」と本人が思えるよう、そっと背中を押してあげること。よりよい仲直りのかたちは、子どもの数だけあるのだと思います。

さっこせんせい

保育士ママ。保育歴11年、これまでに500組以上の親子と関わる。子どもの気持ちに寄り添った声かけや、親子の関係をよりよくする子育て情報をInstagramで発信している。

遠藤利彦

東京大学大学院教育学研究科教授。専門は発達心理学・感情心理学。養育者と子どもの関係性や、子どもの社会情緒的発達について研究している。


さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修) 『親子でラクになる声かけことば150』(Gakken)

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著者は保育士ママで保育歴11年のさっこせんせい。これまでに500組以上の親子と関わり、子どもの気持ちに寄り添った声かけや、親子の関係をよりよくする子育て情報をInstagramで発信して話題を集めています。東京大学大学院教育学研究科の遠藤利彦教授監修のもと、親しみやすいイラストとともに、今すぐ使える150種類の声かけを掲載しているので、ママ・パパのみならず、子育てに関わるすべての人々におすすめです。