弟の不登校で「しっかり者」になった小6長女…笑う顔を見ていないと気づいた母親が始めた「5分のふたり時間」

熱海康太
2026.10.10 17:05 2026.10.28 19:00

悩みを抱える女の子

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもにとっての公平とは、同じ量の時間ではなく、同じように大切にされている感覚だ」と語ります。

弟が不登校になってから「しっかり者」になった小6の長女。ある晩、母親は、娘が声を出して笑う顔をここ数か月見ていないことに気づきました。(写真はすべてイメージです)

「別に、普通」とだけ答えた長女

小学6年生の長女は、学校でも家でも「しっかり者」として知られています。弟が不登校になってからは、朝、弟の分まで給食袋を用意し、母親が出勤した後の様子も気にかけてくれていました。母親は、「ほんとうに助かる」「あなたがいてくれてよかった」と何度も伝えました。

ある晩、母親はふと、長女が最近、友だちの話をしなくなったことに気づきました。「最近、学校はどう?」と聞くと、長女は「別に、普通」とだけ答え、自分の部屋に戻っていきました。ドアの向こうは、静まり返っていました。

ここ数か月、長女が声を出して笑う顔を見ていないことにも、そのとき、はっと気づきました。

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熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。