勉強ができる子の意見だけが聞かれる教室…元教員が教える、学力が生む見えない序列

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「学力という一つの尺度が、子ども同士の関係性全体を静かに支配してしまうことがある」と語ります。
「まだできてないの」と指摘され下を向いた小3の息子に、父親が取り組んだこととは。(写真はすべてイメージです)
「まだできてないの」と言われ、恥ずかしそうに下を向いていた
算数の授業中、班のみんなが次々と問題を解いていく中、小学3年生の息子だけがいつも取り残されていました。父親が気づいたのは、参観日に見た息子のふとした表情でした。
わからない問題を前にして、周りの子に「まだできてないの」と指摘され、恥ずかしそうに下を向いていたのです。
休み時間にも、勉強のできる子とできない子とで、扱いに明らかな差があるように感じられる場面が続いていました。特に班活動でリーダー役を決めるときには、決まって発言力のある子ばかりが選ばれ、息子が意見を求められることはほとんどありませんでした。
父親はその日の帰り道、息子の肩を落とした後ろ姿をじっと見ながら、これまで気づいていなかった何かが、教室の中で日常的に起きているのかもしれないと感じたそうです。
学力が生む見えない序列
学習面での遅れがある子どもは、






























